引き続き、「搾乳のやり方 搾乳器編」です。
今日は、搾乳器を使用するときに注意するポイントについてお話ししていきたいと思います。
どのタイプの搾乳器でも、使用するときの大切なポイントは、
不快感や痛みがなく、快適に使用できる
ということです。
痛みがなく、効果的に搾乳するために、
①搾乳口のサイズは合っているか?
※搾乳口とは、おっぱいにくっ付ける、ラッパの形の部分のことです。
②吸引圧は適切か?
この2点をチェックしていきましょう。
①搾乳口のサイズについて
搾乳口は、乳首が真ん中にくるように優しく当てます。
正しいサイズでは、トンネルの中央に乳首があり、搾乳のリズムに合わせてスムーズに乳首が動きます。
◼︎小さすぎる
トンネル内に乳首がピッタリとくっ付いてしまっているときは、搾乳口が小さすぎます。
乳首がトンネルに擦れて痛みや傷ができてしまう可能性があります。
大きいサイズに変更してみてください。
◼︎大きすぎる
乳輪まで大きくトンネル内に引き込まれるときは、搾乳口が大きすぎです。
大きく引き込まれるので痛みや、乳輪部分がむくんでしまう可能性があります。
小さいサイズに変更してみてください。
◼︎乳輪や乳首が、トンネルに擦れて痛い
◼︎乳輪や乳首が赤くなってしまう、
または白くなってしまう
といった場合はサイズが合っているか確認してみてください。
左右のおっぱいでサイズが違う場合や、授乳期間は通してサイズが変化する場合もあります。
我慢して使用せず、あれ?と思ったら他のサイズを試してみましょう。
②吸引圧について
痛みがあるときは、吸引圧が強すぎる場合があります。
手動の場合はノズルを動かす範囲で圧の調整をします。
電動の場合は、何段階か調整できる機能付きのものが多いです。
1番低い圧から少しづつ上げていき、「ちょっと不快だな」と思ったところから1~2段階下げたところが最適な圧です。
手動・電動どちらであっても、いきなり高い圧で搾乳するのではなく、
・まず1番優しい圧で
・3分程度、軽く・早いリズムで乳輪と乳首をほぐし、
・母乳が出始めてきたら、徐々に圧を上げてみてください。
痛みを感じると、母乳を外に出す「オキシトシン」というホルモンの分泌が抑えられてしまいます。
痛みを我慢して、強い圧で搾乳することは逆効果ですので、
不快感や痛みがなく、快適に使用できることが、やっぱり大切なのです。
次回は、搾乳の保存についてお話ししていきたいと思います。
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