引き続き、「母乳の作られ方」 産後編 についてです。
今日は、生後48時間~8日頃までの変化についてお話していきます。
この時期のおっぱい工場には、生まれた赤ちゃんのために張り切って母乳を作ろうと、材料である血液やリンパ液が集まります。
まだ働き始めたばかりの工場ですから、材料がどんどん運びこまれても、母乳の生産と出荷が追いつかずに、工場内の流れが渋滞してしまうこともあります。
そんなとき、おっぱいが熱をもったり、張って痛みを感じたりするかもしれません。
赤ちゃんが欲しがるたびに授乳をして、こまめに母乳を出荷していくと、母乳を作る「プロラクチン」というホルモンの量が増えていきます。
時間や回数を決めずに、赤ちゃんが欲しがるたびの授乳を続けていくと、だんだんおっぱい工場の生産ラインが軌道に乗ってきます。
そうなってくると、工場内の渋滞も解消してくるので、おっぱいの張りや痛みもだんだん和らいできます。
そして母乳の量も増えていきます。
生後2~3日あたりは、急におっぱいが張って痛みを感じたり、変化に戸惑うかもしれません。
頻繁に赤ちゃんに吸ってもらうことが、パンパンに張りすぎてしまうことを防ぐポイントです。
次回は産後9日頃以降の変化についてお話していきます。
参考書籍
本郷寛子・新井基子・五十嵐祐子
『お母さんも支援者も自信がつく 母乳育児支援コミュニケーション術』
南山堂,2015
댓글