「ケーキやごちそう、油っぽいものを食べると、おっぱいが詰まって乳腺炎になるらしいよ」
授乳中に、そんなことを聞いたことはありませんか?
今日は、脂肪が多い食べものは、おっぱいを詰まらせてしまうのか、お話ししていきたいと思います。
お母さんが食べた脂肪分は、まずは消化管で消化・分解されます。
分解された脂肪は、小腸から血液中に出て、おっぱい工場に運ばれます。
そして、おっぱい工場で、小さくて丸い脂肪の玉(脂肪球)にして母乳中に放出させます。
この脂肪球の大きさや、量は、お母さんの食事に影響されません。
ですから、ケーキや油っぽいものを食べても、母乳がドロドロしたりすることはないし、
和食だけ食べていたら母乳がサラサラする、ということもないです。
さらに、この脂肪球同士は、くっついたり、合体する性質はないんです。
しかも、脂肪球は直径0.1~15μmと、とーーーっても小さいです。
わかりやすく、脂肪球を1㎝だとすると、乳管(母乳が通る道)は幅10mくらい、大きさが違います。
…これは詰まる気がしませんね。
もちろん、お母さんの健康のために、バランスのとれた食事は大切です。
その上で、たまにケーキや揚げ物で幸せ感じたって、全然いいんですよ。
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